語学コースを修了すると、通常は学校の修了証書が授与されます。修了証書には「いつからいつまでどのレベルで何というコースを受講したか」が記載されるので「語学研修をした」証明にはなりますが、修了したコースのレベルは学校によっても異なるので「英語力の証明」として認めてもらうのはなかなか難しいといえます。
せっかくの語学留学で英語力を向上させても、英語力の証明や資格として通用しないのではもったいありません。3ヵ月以上の語学研修なら検定試験を受験する機会にも恵まれます。公的に認められた検定試験を受験して、資格を取る、またはスコアを残せば英語力の証明として使うことが可能です。
さまざまな試験の中から、最も自分に(留学のスケジュールに)合った試験を選択・受験してみましょう。
ケンブリッジ英語検定
世界中で認められた英語検定試験で以下の5レベルに分かれています。特にレベル4以上は大学進学に際して英語力の証明として認められています。
なお、検定試験は年3回になっており、多くの学校では約12週間の検定準備コースを設定していたり、一般英語コースの追加選択授業として準備を行っていたりします。留学スケジュールに合わせて受験のタイミングを検討しましょう。
試験は各レベル別に行われるため、最も適したレベルを受験します。試験はレベル1と2(KET&PET)がリーディング/ライティング、リスニング、スピーキングの3科目、それ以外のレベルはリーディング、ライティング、英語の活用、リスニング、スピーキングの5科目となります。
試験結果はグレードにより合格・不合格となり、合格者には合格証明書が授与されることになります。
■ケンブリッジ英語検定試験の種類
| レベル | 試験名 | 概要 |
| 1 | KET (Key English Test) |
基礎レベル。約180〜200時間の英語学習者向け。日常で必要な最も基礎的なコミュニケーション力がチェックされます。 |
| 2 | PET (Preliminary English Test) |
初級レベル。約375時間の英語学習者向け。簡単な日常会話に参加できるかがチェックされます。 |
| 3 | FCE (First Certificate in English) |
中級レベル。受験者が最も多く、中級レベルの英語力証明の試験として世界的にも知られています。 |
| 4 | CAE (Certificate in Advanced English) |
上級レベル。多くの大学では入学に必要な英語力の証明として認めています。仕事で使える英語力の証明としても目指したいレベルです。 |
| 5 | CPE (Certificate of Proficiency in English) |
最上級レベル。ネイティブにも引けを取らない英語力の証明となる試験です。 |
IELTS(アイエルツ)
International English Language Testing Systemの略。イギリスで開発された英語の能力証明の試験です。イギリスはもちろん、オーストラリアやニュージーランド、アメリカなどの大学進学に際して英語力の証明として認められています。多くの学校では特別の検定準備コースを設定していたり、一般英語コースの追加選択授業として準備を行っていたりします。
試験はリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングの4科目となります。リスニングとスピーキングは全員共通となりますが、リーディングとライティングのみ一般用と学術用に分かれているので、目的に応じて選択します。
試験結果は1〜9のスコア(バンド)で表されます。総合点のほか、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングそれぞれのスコアがつけられます。
■IELTSスコア(バンド)の概要
| レベル (バンド) |
試験名 | 概要 |
| 1 | 英語力の非保持者 | いくつかの孤立した単語以上には、本質的に英語の使用能力を持たないレベル。 |
| 2 | 断続的な英語力の保持者 | 馴染みのある状況での孤立した単語や短い慣用句を使った最も基本的な情報や、急場の必要性に迫られた場合を除き、本当の意味でのコミュニケーションは不可能。英語の話し言葉と文章を理解するのに多くの困難が生じるレベル。 |
| 3 | 非常に限定された英語力の保持者 | 非常になじみ深い状況で一般的な意味のみを伝え、理解できる。コミュニケーションでは頻繁に中断が起こるレベル。 |
| 4 | 限定された英語力の保持者 | 馴染みのある状況に限られた基本的な能力を持つ。理解と表現に関してしばしば問題が生じる。複雑な英語を使うことはできないレベル。 |
| 5 | 適度な英語力の保持者 | 多くの間違いが生じる可能性が高いが、ほとんどの状況で全般的な意味を取る、部分的な英語の使用能力を持っている。自分の専門とする分野に関する基本的なコミュニケーションをとることができるレベル。 |
| 6 | 十分な英語力の保持者 | ある程度正確さや適切さに欠け、誤解も生じるが、一般的には効果的な英語の使用能力を持っている。特に馴染みのある状況では比較的複雑な英語を使い、理解することができるレベル。 |
| 7 | 良い英語力の保持者 | 時々ある状況においては正確さや適切さに欠け、誤解も生じるが、英語の使用能力を持っている。一般的には、複雑な英語も扱え、詳細な理論も理解できるレベル。 |
| 8 | 大変優良な英語力の保持者 | 時々ちょっとした正確さや適切さに欠けることがあるものの、完全な英語の使用能力を持っている。馴染みのない状況においては誤解も生じ得る。複雑で詳細な議論も扱うことが可能なレベル。 |
| 9 | 英語の専門家 | 適切さや正確さにおいて完全な英語の使用能力と完全な理解力を持っているレベル。 |